装飾 背景

PHRが必要から必然になる時代の変革期だからこそ業界を超えた人財のコラボレーションで新産業の確立を


2025.01.17

対談者

今回は株式会社シグマクシス 飯山 徳仁様、田村 浩二様、赤根 実侑様にお話を伺いました。

飯山 徳仁(Norihito Iiyama)
株式会社シグマクシス インダストリーシェルパ製薬チームプリンシパル/薬剤師
現在行っている健康法:犬の散歩で心身をリフレッシュ。都内の移動で10kmほどの距離ならば自転車を使っている

田村 浩二(Koji Tamura)
株式会社シグマクシス ビジネスデベロップメントシェルパ2
ヘルスケアチーム ディレクター
現在行っている健康法:1日8000歩を目安に歩いていて、趣味のゴルフでもできる限り徒歩でのラウンドにしている。

赤根 実侑(Miu Akane)
株式会社シグマクシス インダストリーシェルパ1
製薬チーム コンサルタント
現在行っている健康法:休日は散歩するようにしたり、納豆やお魚類など良質のタンパク質の摂取を心がけている。

社内外のプロフェッショナル人財で最適なチームを組成し、成功を導き出す

はじめにシグマクシスがどのような企業なのか教えてください。

田村:シグマクシスはグループとして投資とコンサルティングの2つの事業を手掛けている企業です。私たちはコンサルティング事業を担うシグマクシスに所属しています。
現在、シグマクシスには約600名の社員が在籍しています。プロジェクトが決まると、そのプロジェクトに最適なスキルや知見を持った人財を社内からアサインし、必要であれば社外の専門家や専門チームも招へいしたスペシャルチームを組み、プロジェクトが成功するまでお客様とともにワンチームで進めていきます。
多様な能力とネットワークを持つコンサルタントが集まっていて、大きすぎず小さすぎず、ちょうど良い規模だからこそ、それぞれを生かし合いやすい会社だと思います。

飯山:付け加えると、自分のパッションと行動次第で「何でもできる会社」「やりたいことをやらせてくれる会社」でもあると思います。
プロジェクトの参画には自らの意思を反映できるため、関わったプロジェクトには、「やりたい」という意思を持って参画してきました。
もちろん仕事ですから、しっかりと結果を出さなければなりませんが、結果を出していけば会社は正当に評価をしてくれ、次なる挑戦への意思も尊重してくれる。懐の深い会社だなと感じています。

田村:逆の表現をするならば、『自分がやりたいことがないと楽しめない会社』でもありますね。(笑)

とても魅力のある会社ですね。
みなさまがシグマクシスに入社された動機は、そのような社風が魅力だったからですか?

飯山:入社の動機は、各々だと思います。
私の場合は、ビジネスパートナーとしてシグマクシスと一緒に仕事をしていた際、製薬産業に特化した専門チームがあることに魅力を感じていました。製薬会社に勤めていたこともあり製薬関連のコンサルティングに長く携わる中、国内のコンサルティングファームでは製薬チームがヘルスケアや関連産業と集約されたチームに変わっていく傾向を感じていました。
そのため、製薬産業に特化した専門チームのあるシグマクシスで自分の力を発揮したい、と思ったことが入社のきっかけになりました。

田村:当社は様々な業界知見の深さを強みとしたコンサルティングを行っており、製薬はその一つ。飯山のようなバックグラウンドを持つ人財の採用によりその知見とネットワークを強化してきました。
そして私自身は、シグマクシスが4社目になります。広告代理店での経験によりマーケティングや事業開発を得意としていて、その点で当社に親和性を感じていました。また、当時の社長を務めていた倉重英樹(現:ファウンダー名誉会長)は自分にとって憧れの経営者だったため、彼のもとで働く環境というのが決め手となりました。これまでのキャリアで一番長い在籍期間となっています。

赤根:私は新卒でシグマクシスに入社しました。学生時代から興味のあった製薬関連に強いこと、その一方でコンサルティングは業界横断で、様々なお客様の仕事ができることが魅力で志望しました。
それから、入社前の面接の際、面接官とのディスカッションがとても楽しかったことも後押しとなりました。
面接というと、緊張したり、終わった後にすごく疲れたと思うことが多かったのですが、唯一面接が終わった後に楽しかったなと思えたのがシグマクシスでした。絶対にこういう会社で働いてみたい!と当時抱いた願望が今、実現しています。

皆さんは、これまで一緒のプロジェクトで仕事されたことはありますか?

飯山:あります。実は皆が同じチームに所属しているわけではないため、まずは互いの所属の違いを説明しますね。私と赤根は、インダストリーシェルパグループと呼ばれる、お客様業界に特化したスキルを持つセクションの所属です。業界の軸としては、金融、製造、流通、運輸、商社などがあり、私と赤根は製薬チームのメンバー。製薬会社さまが絡む案件のご依頼を伺い、どのようなチーム、アプローチ、ソリューションで取り組んでいくかをまず組み立てます。
その際に連携するのが、サービスシェルパグループと呼ばれる、オファリングの開発やデリバリーを担うセクションです。

田村:私は、そのサービスシェルパグループのうち、事業開発を専門とするチームに所属し、ヘルスケアや製薬を主要テーマに活動しています。
製薬会社様向けのプロジェクトで飯山や赤根と一緒にプロジェクトに何度か取り組んだことがありますが、お客様の産業に縛りはないため、他業界のお客様向けのヘルスケアをテーマにしたプロジェクトを担当したりもしています。

飯山:今は一緒に参画するプロジェクトはありませんが、今後もまた機会はあると思います。

田村:そうですね。私は、また飯山や赤根と共に活動したいと思っていましたので、このPHRサービス事業協会から何か派生していかないかなと、密かに期待していたりします。(笑)

PHRサービス事業協会は、業界枠を超えて「産業を創出しようとする民意の団体」であることに意義がある

― 社内に、PHRに関する事業というものはあるのですか?

飯山: 私たちの仕事はコンサルティングですので、自分たちの事業をお客様に提供するという考え方ではなく、PHR関連のご相談や要望へ対応する、またはご相談に対してPHRをご提案するというスタンスです。

田村:お客様を中心に物事を組み立てることが私たちの仕事のため、プロダクトありきだったり、パッケージありきだったりすると、そこに縛られてしまって最適な解を導き出すことができません。ですから、初めからPHRを取り入れてプロジェクトを動かす前提にはせず、PHRがプロジェクトに必要か否か、必要ならばどのように活用すれば良いかと考えることが、私たちの基本姿勢です。

飯山:ただ、ここ数年、データの利活用という観点でPHRがテーマになることは多いです。そうした背景から技術動向などを常にキャッチアップするため、PHRサービス事業協会に入会しました。

田村:5~6年ほど前から、小売業や製造業のような製薬業界以外のお客様から「ライフログやバイタルログを活用したい」というご相談を受けることが増えたというのが、私の印象です。
そうした中、「PHRを産業として成り立たせていく」という目的を持つ民間の団体として、PHRサービス事業協会の存在意義を感じました。未来に必要な産業だと考えていますので、共に確立していけるよう会員として盛り上げていきたいと考えています。

飯山:産業となるには、まだまだ大きな壁があります。
個人が持てるデータとしては、所有するデバイスから得られる極めて限定的なものです。例えば、病院が持っているカルテのデータは、自分のデータにも関わらず活用できていないのが現状です。これが病院と個人がデータを共有できたり、データのオーナーシップを個人が持てたりすることでデータ活用の可能性は大きく変わるでしょう。その走りとして、マイナンバーカードを使って過去の医療情報に関する同意取得ができて、より良い医療を受けることができるようになりました。こうしたことが進めば、PHRのあり方も変わってくるのではないでしょうか。
今は変革期ですから、これからPHRがどのように発展してひとつの産業として確立するのかが楽しみです。

― それでは、この機会に、現在PHRサービス事業協会への入会を検討されている企業の方々へメッセージなどあればお聞かせください。

赤根:ヘルスケアの観点から言うと、今は裾野が大きく広がっています。製薬会社だけでなく、製造業、小売業、食品、IT関連などさまざまな業界からPHRサービス事業協会に入会されています。幅広い業界の方々と意見交換できる場として活かしていただけるのではと思います。

飯山:私自身、同じ目的を持ち同じ課題を持つ方々と議論できることが、参加していて良かったと感じています。また、こうした業界団体を通じて、普段出会わないような人とのご縁があり、それがいつかどこかで何らかの機会を生むことにつながっていくのかなと考えています。

田村:私は、業種や企業規模を超えた人財とのの交流は、互いの視野を一緒に広げていくことにつながると考えています。まずは肩肘張らず、PHRを軸に様々な情報交換をしながら、共に未来の産業づくりに取り組めたらと思います。
実は産業を作りにいく機会というのは、なかなかないことです。関与度はそれぞれだとしても、同じ志を持った者として是非一緒に新しい時代を切り開いていきましょう!

みなさま、お忙しい中、ありがとうございました。

株式会社シグマクシス

〒105-0001 東京都港区虎ノ門4-1-28虎ノ門タワーズオフィス9F

デジタル経済下で企業や組織が取り組むべき主要なトランスフォーメーションを支援するコンサルティングサービスを提供。事業構想提案、事業開発、デジタル先端技術、SaaS/クラウド、プロジェクト&プログラムマネジメント等、多様な能力を擁したプロフェッショナルが、企業や組織の課題解決と新価値の創造を通じ、新たな産業の共創にも取り組む。

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