健康を数値化することで利⽤される⽅への安⼼感につなげるPHRサービス事業が可能にする豊かな社会づくり
2025.02.20
今回はTOPPAN株式会社 ⽊村 信之様にお話を伺いました。

印刷テクノロジーをベースに、お客さま視点と社会的視点をつなぎ、TOPPANは社会的価値を創造し続けている
ー はじめにTOPPANがどのような企業なのか教えてください。
⽥村:会社の成り⽴ちからご紹介させてもらうと、⼤蔵省印刷局でお札などを製造していた技術者が起こしたベンチャー会社として1900年に創業した凸版印刷が、2023年新たにTOPPANホールディングス株式会社として⽣まれ変わり、私が所属しているTOPPANと、他に主要な事業会社2社の体制で事業を進めていくことになりました。
TOPPANは、今まで培ってきた印刷技術、印刷の際の情報加⼯と⾔われる技術を活かしたデジタルトランスフォーメーション、データの加⼯を⾏っています。
また、ものづくりの会社なので、環境や⽣物多様性などを考えたSX(サステナブルトランスフォーメーション)を掲げて、どこで原料を調達されていて最終的にどこで廃棄をされているかの仕組みをしっかり理解しながら新しい価値創造に向けた貢献にチャレンジしている会社です。
― ⾃社の魅⼒は、どのようなところですか?
⽊村:魅⼒はいろいろある会社だと感じていて、ここです!と限定しづらいのでいくつか挙げると、まずは「技術」をベースに考えて会社が動いている点があります。
もともと印刷技術から会社がスタートし発展してきましたが、今も創業者のマインド、創業から100 年以上を経った今でも技術を⼤切にするという創業者のマインドが受け継がれていて、もちろん創業者にはお会いしたことはありませんが(笑)、私⾃⾝もそれを引き継いでいます。
それと、リーマンショックの前後から、もしくはそれ以前からなのかもしれませんが、紙媒体が減少していった、例えば折込チラシなどの紙の媒体がなくなってきているということで事業の柱が揺らぐのではないかという危機感に直⾯したこともあり、新しいことにチャレンジする!ということが会社の中でもしっかり認められています。
このような、技術を⼤切にしながらもその技術に⾃惚れることなく新しいことにチャレンジする精神、そこがTOPPAN の⼀番の魅⼒かなと私は思っています。
あと、後輩の⾯倒⾒が良いというのもTOPPANの良さかと感じています。
仕事⾯でもプライベート⾯でも、先輩がいつも気にかけてくれて、もちろん、部⻑とか課⻑とか役職の⽴場になると指導という形にもなってしまいますが、あらゆる⾯で疎外感や孤独感を抱くことがなく⽇々過ごせていける会社なのではないかと思います。
― 社内にはPHRサービス事業に特化した部署などありますか?
⽊村:DX(デジタルトランスフォーメーション)の観点から、お客さまの業務の効率化を⽬指すことにあたり、現在の状態を数値化することが⼤事であると考えていて、健康という基軸でも、数値化はとても⼤事であると捉えています。
TOPPANでは、電⼦カルテデータをはじめとした医療分野のデータ活⽤と、私が⾏なっている介護分野のデータに取り組んでいて、PHR サービスにもかねてより取り組んでいます。
例えば、結婚を機に体重が増えた、その原因は奥さまの作る料理が美味しいからだったという時でも、具体的にいつ頃から変動していたのかが数値でわかるので、PHRサービスでデータを取ることはすごく意味があることだと思います。疾患を患った理由は必ずどこかにヒントがあるはずで、医療、介護、PHRサービスそれぞれのデータを線でつなげていくことは重要です。
今はまだ疾患の原因を追いかけることは難しいのですが、医療も介護もPHRサービスも、⽣活をデータでつなげていこうという想いから、TOPPANではヘルスケアという観点で参画をしていっています。
ただ、現在PHR サービス事業を核にして進めている具体的な事業があるか、PHR サービス事業でマネタイズができているか、というとまだまだで、PHR サービス事業に特化した部署は社内にはまだありません。
TOPPAN ホールディングスのグループ企業内には、PHRデータを取得するチームがあったり、データを分析するチームがあったりと、PHR サービスには着⼿していますが、専任の部署ではなく、こちらもこれまでの事業の延⻑線上で業務が動いているのが現状です。
― TOPPANではPHRサービス事業を通して社会的役割を担っていきたいと考えていますか?
⽊村: 会社としては<データを使って豊かな暮らしを実現する>ということを⽬指しています。
ただ、その街、その⼈で豊かな暮らしとは何かが異なってくると思うので、いかにフィットさせられるのか、この街ではウォーキングができる場所があるといいよね、と⾔う場合もあれば、この街では健康ニーズに応えられる場所を作ってみなさんに利⽤してもらえるといいよね、など暮らしのエリアやそこにお住まいの⼈のライフスタイルや環境で施策は違ってきます。
では、そのような課題があって、どのように解決していくのがベストなのか!?
TOPPANは、課題を掘り起こすことがすごく上⼿な会社なので、⾃治体様やお客様が持っている課題やビジョンに対して「これはどうでしょうか?」とご提案したりお応えしていけるようにすることが社会的意義であり、今CM などでもアピールしているように、『すべてを突破する。TOPPA!!! TOPPAN』の真価が発揮できる部分かと思います。(笑)
できるだけ早く継続的にマネタイズできるPHR サービス事業をこの協会の活動から⽣みだしていきたい

― PHRサービス事業に対する期待だったり、将来必要不可⽋になる可能性などについてはどうお考えですか?
⽊村:PHRサービス事業の可能性は、めちゃめちゃある!ととても思っています。
⼩さい頃から健康診断や体⼒測定を⾏なっていて、⼤⼈になる時には多くのデータが取れています。それを活⽤することで、向き不向きの判断をしたり、将来の夢にも影響するようなことになるかもしれません。
あと、数値を可視化することでわかってくること、そして何をすれば良いかを考える時の解決⽅法が広がる可能性もあります。
ネット検索したりSNS を使って調べたりしても解決できないような、どう⾔葉にしていいかわからない些細な体調での困り事が、PHRによってデータ化されていることで、データでの共通項から⾃分と似たような⼈たちが簡単に⾒つけやすくなり、それが安⼼感につながっていくように思います。
安⼼感というのはメンタル⾯ではありますが、疾病がメンタルを起因にすることも少なくないので、⼼⾝の健康を保つためのツールにもなりえる、PHRサービス事業の秘めた可能性かなと考えたりしています。
― PHRサービス事業協会に⼊会したきっかけは何でしたか?
⽊村:社会の課題解決に向けて、データを取る会社やデータを解析した後のアウトプットする会社などいろいろな企業さまとつながりを持っていくことは⾮常に重要であると考えており、これまではこのような会がまわりになかったので、今回PHR サービス事業協会に参加することにしました。
そして、私が広報委員会のネットワーキンググループを⾏なっている理由の⼀つでもあるのですが、交流して⼀つでも⼆つでも連携した事例を出し、⼀⼈でも⼆⼈でもPHR サービスによって困り事を解決したいです。
困っている⼈に早くその解決となるアイテムを提供できるようにしたい、それはTOPPAN という会社の⼈間としてもPHR サービス事業協会サイドの⽴場としても同じ⽬的かと思っています。
― この機会に、現在PHR サービス事業協会への⼊会を検討されている企業の⽅々へメッセージなどあればお聞かせください。
⽊村:PHRサービスに関して、⾃社だけでは解決できない何か問題や課題があるのならば、ぜひ⼊会してみてはいかがでしょうか?
現在も多種多様な企業さまが会員としておられますが、あらゆる⽅⾯からの意⾒、アイデア、ヒントが⾒つかるかもしれません。
もちろん、競合先が⼊会されている事があるかもしれないのですが、競合が共同先になる可能性は0ではないと私は思っていたりもします。
みんなで連携するというのは、ビジネス上ではギャップのある話ですが、関わったメンバーがビジネスとして継続してマネタイズできるようなモデルを⼀緒に考え、健康、介護などで困っている⼈たちの課題解決をしていきたいので、PHR サービス事業協会を介してデータでつながるPHR 同様に会社や役職を超えた輪でつながり、より良い社会へとつなげていきたいです。
まあ、端的にいうと「⾯⽩いことを⼀緒にやりましょう!」ということですね。(笑)
TOPPAN株式会社
https://www.toppan.com
〒112-8531 東京都⽂京区⽔道1-3-3
2023 年に凸版印刷株式会社(1900 年創業時は凸版印刷合資会社)が持株会社体制に伴いTOPPANホールディング株式会社として⽣まれ変わり、グループ会社のひとつとしてTOPPAN株式会社が主要事業を継承して新たにスタート
SDGsを始点にグローバル市場を視野に⼊れた「デジタル」と「リアル」を最適に組み合わせた事業を推し進めている
東京証券取引所プライム市場に上場

⽊村 信之(Nobuyuki Kimura)
TOPPAN株式会社 ⽣活・産業事業本部
環境デザイン事業本部
ビジネスデザイン本部
新事業開発推進部
シニア・介護DX チーム
課⻑
包装管理⼠
健康に気遣っていること:睡眠時間。睡眠不⾜は仕事での⽣産性にも影響し余計なストレスを⽣むので、他にしたいことを惜しんでも眠るようにしている。
